不動産総合会社のアルテカといえば「ベルテ」シリーズなどの高級集合住宅、いわゆる億ションで有名な不動産会社です。その数は日本全国で300棟をこえており、いかに実績の高い商品であるかがわかります。決して売りやすい商品ではないにも関わらず、ここまでの規模を展開するにいたったアルテカの経営方針とはいったいどのようなものなのでしょうか。そこには代表取締役社長である野村紘一氏の、堅実かつ視野の広い思考が深く反映されてたものが見てとれます。
日本は90年代から不況時代に突入し、地価の下落は10年以上も続いたといわれています。現在は多少回復傾向にありますが、不況とともに消えていった不動産会社は数知れません。もちろんアルテカも不況の影響を受けましたが、野村紘一氏はあえて高級志向の商品を打ち出すとともに、生活全体をプロデュースする総合会社としての活動に乗り出しました。「ベルテ」シリーズに代表されるアルテカの高級商品は、そのどれもが大都市の一等地、もしくはそれに匹敵する価値の高い場所に建設されています。これはもちろん高取得者層をターゲットにしたものですが、あえてターゲットを絞り、高い付加価値を追求することで商品の価値をアピールすることにしたのです。さらに、総合的に購入者の生活を支援する活動やサービスを取り入れることで、価値を維持し続ける生活を提供することに成功しました。これは、長きにわたって不況の影響を受け続けた不動産業を、しっかりと見据えて対応を続けてきた堅実な思考を持つ野村紘一氏ならではの思想といえるでしょう。
ここに加えて、アルテカは少子高齢化などを筆頭とする社会問題や、美容や健康といった分野にも目を向け積極的にこれに関わる商品開発や事業参入を行っています。商品提供だけに留まらず、全国や社会といった非常に大きな範囲での視野を持つことで、時代の流れや機微を把握するアルテカの経営方針は、野村紘一氏の思想がしっかりと浸透されたものでるあるといえます。